訴訟の戦略的利用:札幌の弁護士が対応・心構えを法律相談・アドバイス

不祥事報道をされた場合、特に大手の場合、灰色と言われながらも人々は黒に近い印象を抱きます。まさに有罪の推定です。
ある市議会議員の依頼で,新聞社に対する名誉毀損事件を担当しました。新聞に業者との癒着に関する記事が掲載された事案です。
この議員は、市民の集まりの場で○〇新聞が間違うはずがない。潔白というのなら証明しろと詰め寄られました。
しかし、本来は事実があったという側に立証責任があるのが通例。
実際にあった事実を証明することに比べ、事実がなかったことを証明することは、悪魔の証明と言われるほどとても難しことです。

報道された側としては、裁判手続の中で、報道した側が事実を証明できない状況にさせて、潔白であることを明らかにできる場合があることに加え,
絶妙のタイミングで、訴訟提起することにより、報道は誤りだという自信と確固たる姿勢を表明し、世間の心証を白の方向にシフトできる場合があります。
現に市議会議員の場合、訴訟継続中の選挙でもしっかりと当選していました。

しかし,よいことばかりとも言えません。
安易な訴訟提起は自分を苦しめることにもなります。
有名人が、公的地位や社会的地位を確保するという面では、状況と作戦次第で有効な手段となる場合があります。しかし、個人的には鉄のような強靱な意思が必要です。
「人の噂も75日」といわれますが、多くの場合訴訟が終わる頃には世間は忘れていますが、白黒がつくまでの間、本人の精神的負担はとても大きい。
前述の市会議員の案件でも、当時としては高額の賠償額で勝訴しましたが、心労が継続していました。
訴訟を起こす場合は,その戦略としての役割と負担をきちんと検討しなければなりません。

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