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Q&A(会社経営と弁護士活用法)

前田尚一弁護士に聞く!


Q&A(会社経営での弁護士活用についてのご質問)

法律相談についての「よくあるご質問(FAQ)」のページです。お客さまからよくいただくご質問にお答えします。

依頼を受けた案件について、前田尚一弁護士の取組に特色・特徴はありますか?
あなたの「勝利」のために、とことん戦い抜きます

もしあなたが、安さや手軽さを最優先する弁護士をお探しなら、私の事務所は少し違うかもしれません。当事務所は、いわゆる「数をこなす」タイプの事務所ではありません。

一件一件のご依頼に全身全霊を傾け、個別の状況に合わせてあらゆる戦略と手段を駆使します。 なぜなら、あなたの「勝利」こそが、私にできる最高のお返しだと信じているからです。そのために、私は徹底的に、決して諦めずに戦い抜きます。

「早さ」の裏にある本当のリスク

世の中には「スピード解決」を売りにする法律事務所がたくさんあります。しかし、私はそうしたやり方が、問題をうやむやにしたり、思わぬ二次被害を生んだりするのを見てきました。焦って事を進めることで、かえって事態を悪化させてしまう可能性があるからです。

まして「早期解決」という言葉の裏に、事務所都合(事務所経営のための報酬獲得のスピード化)とか、訴訟の経験不足があるのであれば論外です。
私は、安易な解決策に飛びつくのではなく、あなたの未来を守るために、きちんと、そして粘り強く戦うことを厭いません。

トラブルを未然に防ぐための「予防法務」(法的な視点からの事前対策)についても同じです。その場面であっても、実際に裁判所で訴訟を経験している弁護士の知見は不可欠です。

紛争の解決、予防いずれについても、私の多種・多様な訴訟の経験と実践が、あなたの抱える問題を深く理解し、最適な解決へと導く力になると確信しています。

あなたの「戦い方」を一緒に見つけましょう

あなたの抱える問題には、どのような「戦い方」があるのか。まずは、お気軽にご相談ください。あなたの状況をじっくりとお聞きし、最善の選択肢を一緒に考えましょう。

ご相談から解決まで、しっかりとご支援

当事務所は、故あって少数精鋭に徹し、弁護士の私とパラリーガル2名で運営している個人事務所です。
密な連携によって、高い顧客満足度を確保してきたのが事務所の強みです。

あなたの抱える不安を、私に打ち明けてみませんか。

中小企業が弁護士との接点を作っておくことのメリットを、具体的に教えてください。

企業法務は当事務所の注力分野ですが,特に,中小企業経営者は,相談相手も批判もしてくれる人もいないのが通例です。私は個々の企業と二人三脚の深い関係を構築し,独自固有の志向に合わせて個別具体的なサービスを提供していく考えです。
そのために,当事務所では,顧問弁護士・顧問契約のご提供もしておりますが,まずは,弁護士を活用して解決できる紛争・トラブルとしてどのような事例があるかについて,具体的なイメージを持っていただきたいと思います。

前田尚一法律事務所が取り扱う業務分野・注力業務は、こちらをご確認ください。
ここに、当事務所がこれまで,顧問先用に作成したフライヤーの一部を公開いたしますので,ご覧いただけると幸いです。

企業・法人の法律相談のご案内ダウンロード

労働環境改善による生産性向上支援ダウンロード

経営者が経営に専念できる顧問弁護士サービスダウンロード

なお,ここにご紹介した紛争・トラブル事項は,顧問契約を締結する前に,とりあえずのスポットご依頼もお受けしております

 

=関連事項=

●依頼されたお客さまの声>>

●企業法務の実績・実例>>

●顧問弁護士・顧問契約の特徴・特色>>

セカンド顧問について

特に,現在の顧問弁護士について、得意分野・業務の仕方が合わず、悩んでいる経営者のために

福利厚生の一環として、従業員との関係を強固にするために弁護士を活用する方法があると聞きました。その方法を教えてください。

ここでは、『弁護士による従業員支援プログラム(EAP)』をご紹介いたします。
これは、企業が,人材の生産性向上を図る上で従業員との信頼関係を強固にするための福利厚生の一環として,従業員がプライベートで抱える法律トラブルから従業員を解放してあげることによって,従業員のメンタル不調を解消する方策です。非紛争の場面での弁護士活用法ということができます。
その枠組みとなる「従業員支援プログラム(EAP)」は、従業員のメンタルヘルスを通して、職場内または個人の問題を支援するものとして、アルコールや薬物によって業務に支障をきたす事例が多いアメリカで発祥しました。

全国的に,弁護士業界でもEAPを積極的に業務化する事務所が現れています。
メンタルヘルスの法律問題というと、長時間労働やパワハラを要因とするメンタル不調などが議論になりがちですが、経営者は,もっと広く深い視点を持つべきでしょう。

詳しくは,『弁護士による従業員支援プログラム(EAP)』をご一読ください。

前田尚一法律事務所が取り扱う業務分野・注力業務を教えてください。

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ここに、当事務所がこれまで,顧問先用に作成したフライヤーの一部を公開いたしますので,ご覧いただけると幸いです。

企業・法人の法律相談のご案内ダウンロード

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なお,ここにご紹介した紛争・トラブル事項は,顧問契約を締結する前に,とりあえずのスポットご依頼もお受けしております

 

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●依頼されたお客さまの声>>

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セカンド顧問について

特に,現在の顧問弁護士について、得意分野・業務の仕方が合わず、悩んでいる経営者のために

私共が入社したばかりのころはといえば、上司からは、「先輩の背中を見て学べ!!」と突き放されていました。日々,自分の頭で考え、何とか難事を切り抜けるということを繰り返しながら、ふと思うと一人前になっていたという気がします。しかし、今は、そのような考えは改めろと言われ、困惑しています………。

例えば,顧客対応はいかがでしょう。

このような質問をされる方は,おそらく,入社した途端,「お客さまは神様だ」と上司や先輩に叱責されながらクレーム対応されてきたと推察されます。

私が弁護士になったばかりの頃も,そんな感じでした。弁護士になり,就職したばかりなのに,「うちの事務所では株主総会を仕切ったことはないので,お前が調べて対応しろ。」とか,「労働事件はやったことがないので,労働組合との対峙は任せる。」とか投げられ,徹夜の日々を続けながら,それなりに対処し,ボスから,褒められる対応ができたものです。

しかし,今では,若手といえば,〝モンスター〟と対峙するには,「世代」,つまりかたまりとして,そのよう場面の耐性に弱い上、そもそもが,仕事として顧客対応まで求められるのは見合わないと考える層だと思います。

人手不足の上、採用してもすぐに退職してしまうことが多い現状では「お客さんがおかしい」と新人の慰めに終始するだけではないでしょうか。

いろいろな場面で,コロナ禍は,大きな時代の流れを加速しました。
“「カスハラ」労災10年で78人、24人が自殺。悪質クレーム対策急務”との新聞報道もありました。
アフターコロナでの対策を,今から模索し,確定しておく必要があります。

詳しくは,『カスハラに対する企業対応の在り方 -悪質なクレーマーとの対峙をご確認ください。

中小企業の経営者としては、弁護士が一体何を解決してくれるのか、今ひとつよく分かりません。

プライバシーの問題がありますので、マスコミで報道された案件及び判例集・判例雑誌に登載された案件について,数例だけピックアップすると次のものがあげられます。
先駆的なものも含めその他多数の事例もご確認ください。こちら >>

併せて、「お客様の声」をご覧くださると、依頼者の立場で体感いただると思います。
こちら >>

会社法務顧問解決事例

取扱分野ごとの取扱例は、こちら >> をご参照ください。

企業経営・企業取引に関する「訴訟」について、前田尚一弁護士の考え方、活用する場合のやり方(取組)を教えてください。

企業経営と法的紛争

ー企業経営・企業取引における法的紛争の解決・予防の取組ー

企業経営には紛争はつきものです。
もし相手から訴えられた場合、負けるわけにはいけません。逆に、自分から訴える場合には勝利を目指さなければなりません。
無駄な時間と費用をかけない限りでの紛争予防のための整備の工夫も必要です。法律紛争に巻き込まれた場合はもちろん、法律紛争を予防しようとする経営者にとってまず重要なこと。それは、信頼のおける弁護士の説明を通じて、自分の置かれた状況を客観的かつ具体的に理解し、適切な解決策を見つけることです。
紛争解決や紛争予防の方法は、紛争自体の性質に加え、企業の事業・業態の内容、実情で変わります。
しかし、そればかりではなく、経営者個人のキャラクター・パーソナリティーによっても大きく異なります。もちろん、争いばかりを好むのは論外です。
しかし、経営者としては、徹底的に闘わなければ解決できない場面や状況がたくさんあります。
それにもかかわらず、「早期解決」という魅力的な言葉に飛びついて急いで妥協し、問題をきちんと解決せずに終わり、将来のトラブルの原因を残すことがよくあります。
一方、経営者が徹底して闘うと決断したのに、〝和を以て貴しとなす〟という信条で、〝無難にまとめよう〟とする弁護士では、相手に押されてしまい、劣勢に立たされることがあります。
依頼者と弁護士は、最善の解決を実現に向けて「協働」しなければなりません。ところで、私は、紛争解決・紛争予防のモデルは「訴訟」にあり、実践的に「訴訟」で有利に活動できるスキルとマインドこそが、弁護士に不可欠の能力であると考えます。
そして、訴訟ばかりか、訴訟外で紛争を解決しようとしたり、また、紛争を未然に防ごうとする場合であっても、訴訟経験で裏付けられたスキルとマインドが欠かせません。最終的に裁判所に持ち込まれる可能性も考えて置かないと、将来にわたる対応が不十分になることがあります。私は、依頼者にとっての「勝ち」が何なのかにこだわります。
勝ち負けの理解は、すべての人にとって同じではありません。経営者のキャラクター・パーソナリティーは様々であり、依頼者と弁護士は協働して、このことを突き詰めなければならないのです。私は、さまざまな訴訟に取り組み、顧問弁護士としては、常時30社を超える企業を直接自分で担当しながら、30年を超える弁護士経験と実績を積んできました。
この経験と実績に裏付けられた強みを活かし、依頼先企業の実態や実情に加え、企業独自の志向、そして経営者のキャラクターやパーソナリティーも踏まえた紛争の予防と解決に取り組んでいます。

企業間紛争を解決するための「民事訴訟の活用法」を知りたい方は、次をどうぞ。

弁護士の仕事は、“クライアント(依頼者)との協働作業”とのことですが,企業法務の案件の場合,私共経営者は、どのように弁護士と処理していくのでしょうか。

企業法務というと,依頼者である経営者・管理者と弁護士の,それぞれのプロフェッショナル知識・スキル・感覚一体化させなければなりません。

ここでは、“弁護士との協働作業”について、お客様の側からの経験談をご紹介して、そのイメージを抱いていただきましょう。

〇建設業・管理職・男性(65歳)「事案の望むべき解決には、弁護士と依頼人との信頼関係が必要不可欠」

事案に対しては、客観的事実を積み重ねていくことが、とても大切です。しかし、そのために時には、自分を裸にする勇気が求められます。
これまでの、ものの見方・考え方が否定されることもあるからです。これを乗り越える事で、初めて弁護士との信頼関係が強固なものとなりました。乗り越える原動力は、弁護士との間に目的を確認し、相互の信頼を熟成しつつ、弁護方針を立てていく協働作業でした。

法廷で「勝つか、負けるか」「どんな負け方にするか」「そのためにはどんな資料(証拠書類など)が入手できるか」などについて、忌憚のない意見交換の積み重ねが、弁護士への信頼を深めていきました。
相互の信頼を確立するうえで、情報の共有は最も重要です。隠さず、飾らず、自分を偽らず情報を提供していくことが、自分の望む解決策に近づく事になりました。

長時間のダラダラした印象の法廷でしたが、前田先生のご助言の下で、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。

また、“相性”の良さも、思いのほか、「勝つ」ための重要な要素となります。

〇建設業・会社代表者・男性(51歳)

いつもお世話になっております。私にとって一生忘れる事の出来ない事件-あれからもう10年がたちました(この方は、私が顧問弁護士となる前に、違う弁護士と顧問契約をされており、その弁護士に、降って湧いた刑事事件の弁護を依頼されていました。)。

保釈後、自分を取り巻く環境があまりにも変わってしまった事に驚き、又、周りの殆どの人達が、会社存続が不可能と考える中、私自身は自分の状況すらもまともに判断する事も出来ず、五里霧中の毎日でした。
そんな私に一言、先生はおっしゃってくれましたね、「給料を貰えるのであれば会社を続けてみればいいのじゃないか…」と…。
前に一歩も進む事の出来ない私に半歩でも踏み出す勇気をくれた一言でした。
あの時の先生のあの言葉がなければ、周りの意見に従い、会社整理という方向へ向かっていったのかもしれません。
辛い事ばかりの10年でしたが、今は本当に感謝しております。ありがとうございました。

弁護士さんもいろいろです。
三者三様の弁護士さんがいらっしゃる中、前田先生の様に依頼者の気持ちになって、何事も一緒に考えてくださる弁護士さんに出会えた事は、私の一つの財産であり、これからも私の強い味方であると考えています。
ただの法律家ではなく、親身になってアドバイスをくださる前田先生に、只々感謝。

そして、くつろいだコミュニケーションも大事です。

〇介護福祉・施設長・女性

ある日、思いがけない案件が発生し、前田先生の事務所にお伺いしました。
その時に、「依頼者と協働作業でやらなければ良い成果は得られない」と先生がおっしゃったことを覚えています。どんな些細なこともお伝えしなければ、現場の状況は分からないと思い、私は出来る限りの情報をお届けしようと思いました。
先生への電話、法廷でお留守の時はメール、FAX等で連絡を入れました。
色々な方法で連絡を入れましたが、先生は何時も必ず、それに対する返事を下さいました。又、打ち合わせの際も、案件以外の雑談の中からも、先生は何かを感じ取って下さり、案件へ結びつけてくださいました。私の話の中から、何かを汲み取る感性には、いつも感心しました。素人の私の見る観点と、違う事を痛感しました。

初めての記者会見や、法廷への出廷、不安と緊張の中、先生に助けて頂き、何とか乗り切る事が出来たと思います。色々な困難や様々な事柄に、逃げ出したくなったこともありました。でも「協働作業」の言葉を思い出し、何とか頑張ることができました。

以前の職場でも、弁護士に依頼した案件がありましたが「協働作業」にはならず、質問にも答えが得られず、苦労したことがありました。
前田先生への、私からのラブレター(連絡用のFAX)綴りは、莫大な量となって残っています。お忙しい中、それを全て見て下さり、回答を頂いた事に感謝しています。

これらの声は、ごく一例です。皆さん、それぞれが個性を持ち、経営に対する独自の考え・思いをお持ちです。

もう少しだけ、弁護士とクライアント(依頼者)との協働作業を体験しくださるお時間がございましたら、こちら >>  をどうぞ。

もっともっと事例をということであれば、こちら >> をどうぞ。

前田尚一法律事務所の企業法務に関する実績・実例(解決事例)を教えてください。

 

多くの多種多様な取扱案件のうち、定型的・事務的処理にとどまらず深掘りし、依頼者との協働作業によって解決した実績・実例に限ってご紹介いたします。
なお、事例は
個人情報・プライバシーの関係で、判例集、判例誌に登載され、又はTV、新聞等マスコミで報道されるなど、一般に公表された事例に限ります。

まず,代表的なものを数例だけピックアップすると次のものがあげられます。会社法務顧問解決事例

詳   細 [hide]

 

●依頼されたお客さまの声>>

顧問弁護士がいても、セカンドオピニオンを求めることはできますか。

他の弁護士に相談しても、納得できないといった場合ばかりでなく、顧問弁護士がいても、専門外であって適切な回答が得られなかったり、顧問弁護士と“相性”が悪くて、上手くいっていない場合があります。ぜひ、前田尚一弁護士にセカンドオピニオンを求めてください。

前田尚一弁護士によるセカンドオピニオンについては、こちら >> をご参照ください。
労働問題を例に、詳しく説明してあります。

前田尚一弁護士との「弁護士顧問契約」の特徴・特色を教えてください。

経営者は、さまざまな法的な観点での検討が必要そうなトラブルや課題に、それも、突然に直面します。

・ふと不安や悩みが脳裏をよぎったら、法律問題であるかどうかはともあれ、すぐに弁護士と相談したい
・やりとりは、きちんとコミュニケーションがとれる弁護士としたい
・弁護士の説明によって、自分の置かれている立場を客観的かつ具体的に理解し、適切な解決方法を見つけることができる体制を作っておきたい
・必要な専門性のある弁護士の意見が欲しい
「勝ち」にこだわり、訴訟、紛争に強い弁護士と関係を持ちたい

顧問弁護士の活用を考えておられる方は、次をご覧ください。

●顧問弁護士・顧問契約の特徴・特色>>

こちらで、前田尚一弁護士が考え、実践している顧問弁護士の内容、前田尚一弁護士との顧問契約の特徴・特色について、少し深掘りして説明しております。

自分自身のために頼りになる弁護士はどのように選んだらよいでしょうか。

何か機会を見つけて、まずは,面談してみることです。ピンと来なければ依頼しなければいいだけのことです。“相性”のいい人でないと、何事も上手くいきはしません。

経営者のパートナーである「顧問弁護士」をキーワードとして、新進気鋭のA社長と当事務所の顧問先でA社長の先輩であるB会長の会話で紹介します。

■嫌なら代えろ!顧問弁護士

A社長 顧問弁護士をお願いしたいと思うのですが、どのような点に注意して選ぶべきですか。

B会長 実力不足の弁護士は問題外ですが、相性があうかどうかが一番のポイントだろうね。

A社長 相性とは具体的にどのようなことでしょう。

B会長 会社の実情、ビジネスの内容、経営者自身の個性などによって異なるだろう。例えば、法律問題が発生し、経営者が徹底して闘うと決意したのに〝和を以て尊し〟とするタイプの弁護士では、相手方に一方的に押され事態が悪化することもある。争いばかりを好む弁護士が適切とはいえないが、紛争やトラブルはうやむやにせず闘わなければ解決できないことも多々あるしね。

A社長 そうすると、きちんと話を聞き、身内のように親身になってくれる弁護士が良いですね。

B会長 その通り。でも注意しなければならないのは、顧問弁護士はわれわれ経営者の愚痴を聞くとか、同情してもらうために依頼するわけではないということ。問題解決に向けて協働作業をしていく関係が理想。経営者は自分の置かれた状況を全て知っておく必要があるし、そのために弁護士はトラブルの個性や特殊性を具体的に把握し、今後どのように解決するのが適切か、われわれにきちんと説明できるかが重要だね。

A社長 弁護士を使う機会が多いB会長の現実的な意見ですね。

B会長 事件が多くて弁護士と接触が多いのではなく、何かと不安なことが起きたらすぐに顧問弁護士に相談するようにしているよ。

A社長 そんなに相談する機会がありますか。

B会長 ふと不安や悩みが脳裏をよぎったら、気の向くままに相談すればいい。われわれは法律の専門家ではないから、不安や悩みが法律問題であるのかどうかさえ、認識できるとは限らない。相談することで、法律問題の存否、法的リスクの有無を理解できる。われわれが思っているのと全く別問題が隠されていて、ただちに対処しなければならないこともある。私はむしろ、頻繁に弁護士を使う工夫をしている。勉強も兼ねてね。だからストレスもため込まないよ。
良い顧問弁護士を探すのは、最高の治療を受けるために名医を探すのと同じ。とにかく会ってみないと。ピンと来なければ依頼しなければいい。実際、私もどうも合わなくて、過去2度ほど顧問弁護士を変えているよ。

■弁護士は、自分の好みで選べ!

A社長 おっしゃるとおり実力不足の弁護士は問題外ですが、医者と違って弁護士との付き合いはイメージが湧かないのです。

B会長 イメージが湧かない理由は、医者と違ってかかわる機会が少なく身近ではない点だろうね。われわれ経営者仲間の中にも、土日に行きたいとか、仕事が終わらないと行けないなど言う人がいるが、風邪をひいたら会社を休んで病院にいくだろう。本人は気づいていないけど、実は無意識に弁護士とかかわらないで済む理由を探し、先延ばしにしているんだよ。

A社長 どうしても頼まなければならない場合もありますよね。

B会長 その通り。私のように思いついたらすぐ連絡して解決し、自分の本来の仕事に専念するため弁護士を上手く利用している人は少ないけれど、どうしても頼まないとならないことはあるよね。餅は餅屋。専門家に頼まなければ進まないこともある。
弁護士選びに迷ったら、やはり信頼のおける人からの紹介が一番。ただ、確率が高くなるだけで最後は自分で決めること。私が連れて行ったスナックがキミの好みだとは限らないだろう。

A社長 難しいですね。私は人を見る眼に自信がなくて…。

B会長 この世にただ1人と確信して結婚したのに、すぐに離婚という話はよくある。弁護士選びも同様。よさそうな人を選び、ダメならやめるのさ。当社の顧問弁護士は以前の弁護士に不満を抱いていたころ、たまたま飲み屋で意気投合した人なんだ。
だいたい、弁護士自体が増えすぎてる。競争原理が働き質が向上するとか、選択の幅が広がったという見方もあるが、私は幻想だと思うよ。むしろ質は全体として下がっている印象。1回で最適の弁護士に当たるとは思わないことだ。

A社長 弁護士にも〝当たり・外れ〟があるということはわかりましたが、道のりは遠いですね。

B会長 それではヒントを1つ。きちんとコミュニケーションをとれる相手かどうかが重要だね。前回助言した通り、弁護士は、法律の話に終始せず、依頼者が置かれた状況をきちんと理解し、トラブルの個性や特殊性を具体的に把握しなければならない。その上で今後どのような手を打ち、解決に向けた舵取りをするのが適切かを依頼者にきちんと説明しなければならない。人間関係の原点のような部分が重要なんだ。
頭の中で考えてばかりいないで、何かきっかけを見つけて、まずは会ってみることだと思うよ。

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