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少数精鋭で挑む、真摯な依頼者支援のかたち

■ 少数精鋭という選択──本質に立ち返って

弁護士の大増員時代を迎えたなか、私もかつては、若手弁護士が多様な事件を経験しながら成長していける事務所をつくろうと考えていました。
志ある修習生や若手とともに事務所を育てる──そうした構想に真剣に取り組んでいた時期もあります。

しかし実際に組織を運営していく中で、ある本質的な課題に直面しました。
それは、弁護士一人ひとりの力量にはどうしても差が生まれ、そのことが事務所全体の品質や判断の一貫性に影響するという現実です。
また、人が増えることで判断が鈍り、対応が遅れ、依頼者との距離が遠のいてしまう──そうした組織的弊害も否めませんでした。

このような経験と反省を経て、私は今、弁護士1名とパラリーガル2名による少数精鋭体制を選び、すべての案件に私自身が責任を持って臨んでいます。

■ 密な連携、迅速な判断──少人数だからこそできること

この体制だからこそ、スタッフとの連携は密で、判断は早く、柔軟な対応が可能となります。
何より、依頼者お一人おひとりと深く向き合う時間とエネルギーを、十分に確保することができます。

この姿勢は、ドラッカーが語った

「外の世界への奉仕こそが組織の存在理由であり、組織は小さいほど完全に近づく」

という思想や、ジャック・ウェルチの掲げた

「小さな会社の敏感さ、リーンさ、俊敏さを持ち続ける」

という理念にも、深く通じるものがあると感じています。

■ 人を増やさないという「誠実な選択」

人を増やすことそのものを否定するつもりはありません。
しかし、質を守り、責任を果たし、依頼者と真摯に向き合い続けるには、あえて人を増やさないという判断が、私にとって最も誠実で、理にかなった選択であると確信しています。

依頼者の人生や事業の大きな節目に関わる責任を、真摯に、徹底的に果たしたい。
そのために、私は今のこの体制にこだわっています。

■ 「どのような事案に最適なのか」を見極める

もちろん、すべての事案にこの体制が適しているとは考えていません。
当事務所では、ご相談いただく案件の性質・規模・専門性・緊急性などを慎重に検討し、
**「当事務所の強みを真に活かせるかどうか」**を見極めたうえで、お引き受けしています。

とくに以下のような領域では、少数精鋭の強みが最大限に発揮されます:

非上場会社の株式相続・評価

不動産・自社株等、相続税評価が複雑な資産の取り扱い

事業承継や経営者・資産家の相続案件

親族間・関係者間の利害調整や交渉が求められるケース

こうした事案では、大規模組織による分業ではなく、戦略的判断と一貫した対応力を兼ね備えた少人数体制こそが、最も力を発揮すると考えています。

■ 当事務所の特性を理解したご提案を

一方で、訴訟案件の大規模分散対応や、大量処理が求められる分野については、より適した体制を有する事務所をご紹介するなど、当事務所の特性と限界を正しく踏まえたご提案を行っています。

「すべてを引き受ける」のではなく、
「もっとも価値を提供できる分野に集中する」。

それが、当事務所の基本姿勢であり、依頼者にとっての最善の結果を導くと、私たちは信じています。

 

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前田 尚一(まえだ しょういち)
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
私は、さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては、直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、30年を超える弁護士経験と実績を積んできました。
ただ、私独自の強みを生かすことを、増員・規模拡大によって実現することに限界を感じています。今は、依頼者と自ら対座して、依頼者にとっての「勝ち」が何なのかにこだわりながら、最善の解決を実現を目ざす体制の構築に注力しています。実践面では、見えないところの力学活用と心理戦について蓄積があると自負しています。

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