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第20話 不測の〝お告げ〟には即対策・即行動を!

月刊「財界さっぽろ」2020年11月取材

生活に潜むリーガルハザード

未経験の事態に即行動する必要性

目が覚めると何とも嫌な体調。痛いとか苦しいとかではない。初めて経験する気分の悪さで、脈拍は120。これはおかしい。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)で毎月1回、呼吸器の先生に診ててもらっており(TV出演の体験談)、受診のタイミングとしては早かったのですが、その日に伺いました。症状を伝えると「心電図をとったほうがよい」とのこと。そして、その結果、「即、循環器系を受診して」と言われました。

翌日、いただいた心電図のデータを携え、かかりつけの循環器へ。心電図をとるが、その時に異常はなく、前日の不整脈は治まっていました。しかし、医師は前日の心電図を見て「心房細動」と確定。心臓内で血液がよどみ、血栓ができて脳の血管が詰まる。つまり脳梗塞のリスクが高いのです。長嶋茂雄元巨人軍監督や小渕恵三元首相が発症した病気です。

早速、薬物療法が始まりました。とりあえずは、命拾いした訳です。
循環器の病院には、高血圧・動脈硬化などの定期観察で2カ月に1度伺っています。たまたま2つのかかりつけがあり、図らずも上手く連動する結果となりました。

その後、心房細動による脳梗塞予防のための心臓の左心耳切除手術となりました。
こちらを是非どうぞ。

同様の体験を過去に何度かしています。
網膜剥離」では眼球に穴をあけて、剥がれた網膜を貼り付ける、とても痛い手術を、20年を空けて2度、受けました。あわや失明ということでの対処でしたが、やはり経験を超える症状から病院に駆け込みました(体験談)。

 

コロナ禍によって〝想定外〟は起こる

今回は病気の体験記を書こうと思ったのではありません。
この連載の底流にある「リスク管理」の一局面をイメージしていただきたく、取り上げました。

マネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーは「起こりうること全てについて準備しておくことで、実際に起こった一つのことについて準備できていたことになる。しかし、それだけ準備しても実際に起こることは考えたものとあまりにかけ離れているため、まったく準備ができていないという事態が繁雑に起こる。しかし、われわれは起こりうる無数の事態、互いに矛盾する事態について可能なかぎり準備しておくことで、予期せぬことへの対応に必要な能力を手にすることができる」と言っています。

わかっていても、なかなか難しいことですね。たとえ日々研鑽して備えを怠らないでいたとしても「今まで経験したことのない事態に遭遇したら、すぐに専門家のところへ飛び込め!!」ということを肝に銘じておくことは有益です。それを積極的・意識的・意図的に活用することで「致命的な成り行き」を免れることもあるはずです。

コロナ禍が長期化して先が見えない状況の中、さまざまな〝想定外〟に遭遇するリスクが高まっています。自分の経験外かつ違和感大の出来事に遭遇したら、即・対策することは、その時点でリスクの内容がはっきりしなくとも、とても有効だといえるでしょう。

 

前田尚一法律事務所:フリーダイヤル 0120・48・1744

 

 

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前田 尚一(まえだ しょういち)
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
私は、さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては、直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、30年を超える弁護士経験と実績を積んできました。
ただ、私独自の強みを生かすことを、増員・規模拡大によって実現することに限界を感じています。今は、依頼者と自ら対座して、依頼者にとっての「勝ち」が何なのかにこだわりながら、最善の解決を実現を目ざす体制の構築に注力しています。実践面では、見えないところの力学活用と心理戦について蓄積があると自負しています。

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