月刊「財界さっぽろ」2016年02月取材
会社を守る法律講座
今回は、新進気鋭のA社長と当事務所の顧問先でA社長の先輩であるB会長の会話を紹介します。経営者のパートナーである「顧問弁護士」がキーワードです。もっとも、話のキモは、「顧問弁護士」に限らず、「弁護士」全般に及びます。
A社長 顧問弁護士をお願いしたいと思うのですが、どのような点に注意して選ぶべきですか。
B会長 実力不足の弁護士は問題外ですが、「相性」があうかどうかが一番のポイントだろうね。
A社長 相性とは具体的にどのようなことでしょう。
B会長 会社の実情、ビジネスの内容、経営者自身の個性などによって異なるだろう。例えば、法律問題が発生し、経営者が徹底して闘うと決意したのに〝和を以て尊し〟とするタイプの弁護士では、相手方に一方的に押され事態が悪化することもある。争いばかりを好む弁護士が適切とはいえないが、紛争やトラブルはうやむやにせず闘わなければ解決できないことも多々あるしね。
A社長 そうすると、きちんと話を聞き、身内のように親身になってくれる弁護士が良いですね。
B会長 その通り。でも注意しなければならないのは、顧問弁護士はわれわれ経営者の愚痴を聞くとか、同情してもらうために依頼するわけではないということ。問題解決に向けて協働作業をしていく関係が理想。経営者は自分の置かれた状況を全て知っておく必要があるし、そのために弁護士はトラブルの個性や特殊性を具体的に把握し、今後どのように解決するのが適切か、われわれにきちんと説明できるかが重要だね。
A社長 弁護士を使う機会が多いB会長の現実的な意見ですね。
B会長 事件が多くて弁護士と接触が多いのではなく、何かと不安なことが起きたらすぐに顧問弁護士に相談するようにしているよ。
A社長 そんなに相談する機会がありますか。
B会長 ふと不安や悩みが脳裏をよぎったら、気の向くままに相談すればいい。われわれは法律の専門家ではない。不安や悩みが法律問題であるのかどうかさえ、分からないことがある。相談することで、法律問題の存否、法的リスクの有無を理解できる。われわれが思っているのと全く別問題が隠されていて、ただちに対処しなければならないこともある。私はむしろ、頻繁に弁護士を使う工夫をしている。勉強も兼ねてね。だからストレスもため込まないよ。
良い顧問弁護士を探すのは、最高の治療を受けるために名医を探すのと同じ。とにかく会ってみないと。ピンと来なければ依頼しなければいい。実際、私もどうも合わなくて、過去2度ほど顧問弁護士を変えているよ。
ところで、冒頭で実力不足の弁護士は問題外と言ったけど、次回(「弁護士は、自分の好みで選べ!」)はこの点もお話しよう。
A社長 よろしくお願いします。
前田尚一法律事務所
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