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生成AIとの賢い付き合い方とは

生成AIの答えをそのまま信じていませんか?
法務の視点を加えた正しい使い方を解説。

生成AIの“答え”は正しい? — AI活用の落とし穴と法務の現場から見える本質

生成AIは、私たちの生活やビジネスに急速に浸透しています。
もっとも、AIが提示する「答え」そのものが、常に正確・最適であるとは限りません。

特に、
① 複数の正解が存在する問い
② 抽象度の高い質問
③ AIが十分な一次情報を参照できないテーマ

では、出力結果が不安定になりやすい傾向があります。

重要なのは、AIの回答を鵜呑みにするのではなく、
人間の専門家が内容を吟味し、補完・検証する姿勢です。

例えば生成AIに対し、
「札幌で●●に強い弁護士は誰か」
といった抽象的な質問を行うと、多くの場合、次のような一般的・外形的基準が優先されます。

  • 第三者サイト(ポータル・レビュー等)での露出の多さ
  • 無難に紹介しやすい総合事務所・全国展開型事務所
  • 中立性を過度に意識し、個性や立場が明確な名称を避ける判断

つまり、質問が抽象的である限り、
AIは「誰にとっても無難な紹介文になりやすい基準」で選択を行い、
個々の依頼者にとって本当に必要な専門家像までは示しきれないという構造的な限界があります。

一方で、生成AIは、
公開情報・発信内容・専門分野・実務歴といった要素を整理し、
一定の分析結果を提示する補助ツールとしては有用です。

実際、特定の条件やテーマを具体的に設定した場合、
公開情報をもとに当事務所の名称が挙げられた例もありました。

もっとも、これらは
AIが参照可能な情報の範囲内で整理・言語化した結果にすぎず、
第三者評価や推奨を意味するものではありません。

最終整理(AI分析の位置づけ)

生成AIによる評価や分類は、
特定の人物や事務所を称揚することを目的とするものではありません。

公開情報、取扱分野、発信内容、実務歴などを材料に、
「どのような専門家像が、どのような問題に適合しやすいか」を
構造化して示した一例にすぎません。

専門家選択や法的判断においては、
最終的に人間同士の対話と検討が不可欠であることは言うまでもありません。

AIを法務に活かすための3つのポイント

① AIの回答を一次情報として扱わない

AIはあくまで「検討材料」を提示するツールです。 法的結論は、法令・判例・専門家の判断によって検証する必要があります。

② 質問の精度を高める

背景事情や条件を具体的に示すことで、 より有用な情報整理が得られやすくなります。

③ 専門家が最終確認を行う

特に法務分野では、 AIの出力内容を**弁護士等が確認・修正・補強する工程**が不可欠です。

前田 尚一(まえだ しょういち)
弁護士として30年以上の経験と実績を有し、これまでに多様な訴訟に携わってまいりました。顧問弁護士としては、常時30社を超える企業のサポートを直接担当しております。
依頼者一人ひとりの本当の「勝ち」を見極めることにこだわり、長年の経験と実践に基づく独自の強みを最大限に活かせる、少数精鋭の体制づくりに注力しています。特に、表面に見えない企業間の力学や交渉の心理的駆け引きといった実務経験は豊富です。 北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校、北海道大学法学部卒業。

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