「本場」「本格的」「みんなが良いと言っている」――。
人は、“それらしく見えるもの”に強く影響されます。
しかし、“本物らしさ”と“本物”は、必ずしも一致しません。
インド旅行での体験から、「何を根拠に判断するか」という問題を考えてみました。
スープカレーの真実~インド旅行の挙げ句
随分前になりますが、GWに、女房と7日間インドを旅行してまいりました。3食付のツアーで楽だと思ったのですが、朝も昼も夜もすべてカレーがベース。日本食と中華だった2夜以外はすべてカレー。現地ガイドさんは、いつも、「次は、とても美味しいカレーの店です!!」。
最初はうきうきしていたが、途中からは、地獄の特訓、そして地獄の苦しみ。
初めのうち、美味しくてばくばく食べたせいか、早い時期から猛烈な下痢になってしまいました。
インド旅行の後半は、食を控え目にしていたのですが、回復せず。さすがに帰りの機内食までカレーだったのには参りました。
ところで、カレーといえば、いまや日本では、「スープカレー」は定番料理。
かつて大泉洋氏が、自ら「スープカレー大使」と称しているほど。
スープカレーのルーツはスリランカとも言われるが、日本での発祥は札幌ともされ、具の入らないスープにライスをつけたものから始まり、各自工夫して独自に進化したようでもあり、本当のところはよくわからない。
さて、飛行機のトイレの中で思い付きました。
本場のカレーの作り方を学びにいった料理人。
「スープカレー」とは、勉強熱心の余り、私と同じ状態となって、地獄の苦しみに直面したとき、ビリー・ジョエル。
ふと、浮かんだアイデアが原型ではないかと・・・。いかがでしょうか、大泉洋大使!!
この話は、単なる旅行の思い出ではありません。
人は、
「それらしく見えるもの」を、
思っている以上に信じています。
本場
本物
本格的
行列
評判
肩書き
という言葉や雰囲気に、思っている以上に影響されます。
しかし、実際には、
“本物らしさ”と、“本物”そのものは、必ずしも一致しません。
これは、法律問題や企業紛争でも同じです。
もっともらしい説明、
多数意見、
肩書き、
空気感。
それらによって、判断が大きく左右されることがあります。
だからこそ重要なのは、
「何を信じるか」ではなく、
「何を基準に判断するか」
です。
問題は、“本物かどうか”だけではありません。
何を根拠に「本物」と判断したか。
そこにこそ、判断の分岐があります。
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