早朝、ブータン旅行から帰国しました。
空港でうどんを食べていると、友人からLINEが入り、
「羽鳥慎一モーニングショー(テレビ朝日)の帰国ラッシュ映像に映っていた」と連絡がありました。
日本の日常に戻りながら、改めて考えていたのは、ブータンという国が持つ「判断基準」の独特さでした。
ブータン王国政府・外務省関連資料

ブータンという国には、
GDPだけではなく、
国民総幸福(GNH)という考え方があります。
目先の利益だけで判断せず、
何を基準に判断するかを先に定めている点が、
重要です。
当事務所でも、
法律問題を、
短期的な有利不利だけでは処理しません。
判断を急がず、構造で整えるという考え方
ブータンという国には、特徴的な政治構造があります。
ブータンは立憲君主制を採用しており、
国王・議会(二院制)・各種審議機関が役割を分担しながら国家全体の判断を支えています。
そして、ブータンが世界的に知られている理由の一つに、
国民総幸福
(GNH:Gross National Happiness)という考え方があります。
これは、単純な経済的利益や短期的成果だけではなく、
- 社会全体として維持可能か
- 将来に無理を残さないか
- 人間としての生活や関係性を壊さないか
という視点を、国家運営の判断基準に組み込もうとする考え方です。
重要なのは、「幸福」という言葉そのものではなく、
何を基準として判断するのかを、先に固定している点にあります。
当事務所の業務にも、これと似た発想があります。
法律問題では、感情、事実、証拠、法律、費用、時間、将来への影響が、一度に押し寄せます。
その状態で、すぐに「勝てるか」「いくら取れるか」「裁判にするか」と結論を急ぐと、判断の軸が不安定になります。
当事務所では、まず問題を分けます。
- 事実として確認できること
- まだ確認できないこと
- 法律上の争点
- 現実的な制約
- 将来に残る影響
これらを混ぜたまま進めず、順序を整えたうえで、判断できる状態を作ります。
当事務所が提供しているのは、単なる手続代行ではありません。
依頼者が置かれている状況を整理し、
何を基準に判断するのかを明確にし、
その基準に沿って、交渉・調停・訴訟その他の手続を選択していくことです。
そのため、当事務所の顧客対応では、次の点を重視しています。
- 早く終わらせることだけを目的にしないこと
- 分からないことを曖昧なまま進まないこと
- 感情と法的判断を混同しないこと
- 複数の方針を抱えたまま動かないこと
- 将来も維持できる判断に到達すること
法律問題の解決は、単に相手に勝つことだけではありません。
その判断を、後から振り返っても維持できるか。
その結論を、生活や事業の次の局面につなげられるか。
そこまで含めて、判断を整える必要があります。
当事務所は、強く押し切ることではなく、
判断が崩れない状態を作ることに重点を置いています。
法律問題に直面したとき、必要なのは、感情の勢いで結論を急ぐことではありません。
何を基準に判断するのかを定め、その基準に沿って手順を選ぶことです。
当事務所は、そのための法律相談と事件対応を行っています。
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