札幌市中央区南1条西11-1コンチネンタルビル9階
地下鉄東西線「西11丁目駅」2番出口徒歩45秒

少数株主の株式売却では、何を整理し、何を決めるのか

非上場会社の少数株主から、

「株式を売却したい」

という相談を受けることがあります。

しかし実際には、

最初から価格や評価額の話に入れば解決するわけではありません。

少数株主の株式売却では、何を目的とし、どのような選択肢があり、どのような条件で進めるべきかによって、取るべき対応が変わります。

そのため当事務所では、株価の検討に先立ち、まず情報整理を行うことを重視しています。

初動で整理すべき事項を誤ると、その後の交渉や意思決定の選択肢が狭くなることがあるからです。

・株式を取得した経緯

・会社との関係

・現在の経営状況

・売却の目的

のほか、現実には、

整理すべき事項が数多く存在します。

少数株主の株式売却では、

価格交渉の前に情報整理と意思決定が重要になることがあります。

株価だけを見ても判断できません

少数株主の株式売却では、何を整理し、何を決めるのか

非上場会社の少数株主から、

「株式を売却したい」

という相談を受けることがあります。

もっとも、

実務では最初から価格交渉に入ることは多くありません。

むしろ、

何を整理し、

どのような選択肢があり、

何を決めるべきなのかを確認するところから始まります。

■ STEP1 株式を取得した経緯を確認する

まず確認するのは、

現在保有している株式をどのように取得したのかです。

相続による取得なのか。

贈与による取得なのか。

創業時から保有しているのか。

退職後も保有を続けているのか。

取得経緯によって、

会社との関係や今後の選択肢が変わることがあります。

■ STEP2 会社の状況を整理する

次に、

会社の状況を確認します。

現在誰が経営権を持っているのか。

株主構成はどうなっているのか。

配当はあるのか。

会社の財務状況はどうか。

事業承継は予定されているのか。

株価評価だけではなく、

会社そのものの状況を把握することが重要になります。

■ STEP3 売却の目的を整理する

少数株主の方でも、

目的は様々です。

現金化したい。

相続対策を進めたい。

会社との関係を整理したい。

長年続いている紛争を解決したい。

目的によって、

選択すべき方法は変わります。

ここまで整理できて初めて、具体的な選択肢の比較が可能になります。

価格交渉は重要ですが、その前に何を実現したいのかを整理しておかなければ、価格だけが目的化してしまうことがあります。

■ STEP4 選択肢を比較する

一般的には、

次のような選択肢が考えられます。

・そのまま保有を続ける

・会社に買い取ってもらう

・他の株主に売却する

・第三者への譲渡を検討する

どの方法にも、

メリットとデメリットがあります。

また、

税務や事業承継への影響を考慮する必要がある場合もあります。

最終的に決めるのは専門家ではなく依頼者自身です。

弁護士は法的な選択肢やリスクを整理できますが、何を優先し、どの結果を望むのかは依頼者ごとに異なります。

その意味で、情報整理は単なる事実確認ではなく、依頼者自身が判断主体に戻るための準備作業でもあります。

■ STEP5 意思決定を行う

情報整理が終わると、

はじめて意思決定の段階に入ります。

いくらで売却するのか。

いつ売却するのか。

誰に売却するのか。

そもそも売却すべきなのか。

少数株主の株式売却では、

価格だけで結論が決まるわけではありません。

情報整理を行い、

選択肢を比較した上で、

依頼者自身が納得できる判断を行うことが重要になります。

この問題も、
結局は初動・情報整理・意思決定の問題です。

詳しくは
「初動で結果が変わる」
をご覧ください。

当事務所では、
目の前の法的正解だけではなく、
初動・情報整理・損失配分・将来維持可能性を含めた現実判断を重視しています。

 

あわせてお読みください:
▶ 
「判断の現場に立ち続けるということ」

『恐怖と向き合い、なお判断し続けるという仕事
――弁護士として、人生の修羅場に立ち会ってきて思うこと』

【判断の基準を整理する】
法律問題では、
情報量よりも、
何を基準に判断するかが重要になります。
▶ 判断とは何かを整理する

【実際の紛争ではどう現れるか】
判断基準は、
相続・労働・企業紛争などの具体的局面で初めて意味を持ちます。
▶ 判断を具体例で整理する

前田 尚一(まえだ しょういち)
弁護士として35年以上の経験と実績を有し、これまでに多様な訴訟に携わってまいりました。顧問弁護士としては、常時30社を超える企業のサポートを直接担当しております。
依頼者一人ひとりの本当の「勝ち」を見極めることにこだわり、長年の経験と実践に基づく独自の強みを最大限に活かせる、少数精鋭の体制づくりに注力しています。特に、表面に見えない企業間の力学や交渉の心理的駆け引きといった実務経験は豊富です。 北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校、北海道大学法学部卒業。

dbt[_C24 \݃tH[