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AI時代、価値になるのは“情報”ではなく“判断構造”である ― 「SaaS is Dead」が示しているもの ―

近年、「SaaS is Dead(SaaSは死んだ)」という言葉が、
海外のAI業界や投資家の間で語られるようになっています。

これは単に、
「クラウドサービスが終わる」
という意味ではありません。

むしろ本質は、

「人間が、画面を操作しながら行っていた“中間作業”そのものが、AIに吸収され始めている」

という点にあります。

そして、この変化は、
法律実務、企業経営、情報発信、さらには“努力の意味”そのものにも影響を及ぼし始めています。

AIは、「努力して整理する人」を代替し始めた

かつては、

・情報を集める
・整理する
・比較する
・表にする
・要約する
・綺麗に説明する

という作業自体に価値がありました。

しかし生成AIは、
この部分を極めて高速に処理し始めています。

しかも、
単なる速度の問題ではありません。

一定水準以上の整理・比較・要約であれば、
かなり安定した品質で、
しかも大量に処理できるようになってきています。

つまり、

「頑張って整理する人」

の価値が、
急速に均質化し始めているのです。


これは、
単なるIT業界の話ではありません。

例えば法律実務でも、

・判例検索
・条文整理
・契約書比較
・定型説明
・一般論の要約

などは、
既にAIがかなり高水準で処理できる領域に入り始めています。

もちろん、
現時点でAIだけに任せることは危険です。

しかし少なくとも、

「情報を整理して見せる」

という部分だけで差別化することは、
今後かなり難しくなっていくでしょう。


では、
最後に何が残るのでしょうか。

そこに残るのは、
「判断」です。

問題は、
情報があるかどうかではありません。

問題は、

・何を拾い、
・何を捨て、
・どこを危険と見て、
・どこで止まり、
・どこで進むか、

です。

つまり、

「何を基準に判断するか」

です。


AIは、
大量の情報処理はできます。

しかし、

・責任を負う
・関係者の力学を見る
・“嫌な予感”を察知する
・将来の破綻可能性を見る
・依頼者が本当に耐えられるかを見る
・人間関係の崩壊可能性を見る

といった、
実務上の判断は、
なお人間側に残ります。

特に現実の紛争では、

「法律上は可能」

と、

「実際にやるべき」

が一致しないことは少なくありません。

ここに、
単なる情報処理では埋まらない差が残ります。


近年、
「AIで仕事がなくなる」
という話がよく語られます。

しかし実際には、

“仕事”そのものが消えるというより、

「判断なき作業」

の価値が、
急速に薄れているのだと思われます。

これは逆に言えば、

・何を見るか
・どこに危険を感じるか
・どこで止まるか
・どの順番で考えるか

という、
判断構造そのものの重要性が上がっている、
ということでもあります。


だからこそAI時代には、

「情報量」

よりも、

「どう判断する人か」

が重要になります。

当事務所では、
単に法的情報を並べるのではなく、

「どの判断が、後の結果を分けるか」

という観点から、
企業法務、相続、交通事故、紛争対応などに取り組んでいます。

問題は、
結果が出た後ではなく、
その前の判断で、
かなりの部分が決まっているからです。

「判断と実務姿勢|弁護士前田尚一」

前田 尚一(まえだ しょういち)
弁護士として30年以上の経験と実績を有し、これまでに多様な訴訟に携わってまいりました。顧問弁護士としては、常時30社を超える企業のサポートを直接担当しております。
依頼者一人ひとりの本当の「勝ち」を見極めることにこだわり、長年の経験と実践に基づく独自の強みを最大限に活かせる、少数精鋭の体制づくりに注力しています。特に、表面に見えない企業間の力学や交渉の心理的駆け引きといった実務経験は豊富です。 北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校、北海道大学法学部卒業。

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