いつも,最近の若者は劣化しているとばかりいって済ませていることに反省し、
Z世代を少しきちんと研究してみようと思い、
麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』を読んで見ました。
なかなかこった、(起)(承)(転)(結)構成で、表現も独特に上手い小説で
した。
「Z世代」という用語は、第3章まで出てこず、
なるほどZ世代も、形を変えて、
自分たちの頃と一緒なのだなと思い、読み進めたら、
突然
「……そういう、『本質は変わらないおじさん』が若者に嫌われるんですよっ」
なんていう台詞が出てきたりで、
とても面白く、一気に読めました。
ところで、なぜ「Z世代」というのか、Zの文字の形に何か意味があるのか、
調べてみると、Z世代というのは、その前の世代くくりを、「Y世代」と読んだからとのこと。
で、なんで、「Y世代」というのかというと、その前の世代くくりを、「X世代」と読んだから……。
で、なんで、「X世代」というのかというと、
《「前世代のベビーブーマーよりもつかみどころのない、未知なる世代」であるとして、欧米にて人口に膾炙した》からとのこと(「ウィキペディア(Wikipedia)」での引用の引用)
やっぱり、物事本質は変わらないという感じ…………。
これ以上書くと、ネタばらしとなるので、
後は、出版社内容情報の極一部抜粋を紹介。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784163918082 (紀伊國屋書店ウェブストア)
「まだ人生に、本気になってるんですか?」
平成の落ちこぼれか、令和の革命家か
自分の可能性を知りすぎてしまった令和日本の「賢すぎる」若者たち
……20代からは「共感しすぎて悶絶した」の声があがる一方で、
部下への接し方に持ち悩みの尽きない方々からは「最強のZ世代の取扱説明書だ!」とも。
「あまりにリアル! あまりに面白い!」と、熱狂者続出中の問題作。