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『天国と地獄』『リボーン』『素晴らしき新世界』──違うドラマを見ていて、同じことを考えた

かつて、『天国と地獄〜サイコな2人〜』

最近完結した、『リボーン ~最後のヒーロー~』

放映中の、韓国ドラマ『素晴らしき新世界』

ジャンルも設定も異なる作品ですが、見終わった後に不思議と共通した印象が残りました。

それは能力の話ではなく、「何を見て、どう判断するか」という話です。

実務の世界でも、同じことが起きているように思います。

視点が変わると、同じ世界が違って見える

『天国と地獄』では、刑事と殺人犯の立場が入れ替わります。

『リボーン 』では、主人公が過去に戻り、別人として人生をやり直します。

『素晴らしき新世界』では、理不尽に「稀代の悪女」とされ毒殺された王の側室(モデルは、朝鮮三大悪女のひとりとして有名な「張禧嬪」)が、現代の無名女優の身体に転生します。

もちろん、それぞれ全く別の作品です。

しかし私には、共通するものがあるように思えました。

それは、

同じ出来事でも、立つ場所によって見えるものが変わる

ということです。

 

『天国と地獄』では、立場が変わることで世界の見え方が変わります。

『リボーン』では、過去を知った状態で別の立場から人生を見ることで、それまで見えていなかったものが見えるようになります。

『素晴らしき新世界』のカン・ダンシムは、多くの人が感情や利害に飲み込まれる局面でも、一歩引いた位置から全体を見ています。

能力の差というより、

視点の差

と言った方が近いかもしれません。

 

実務でも似たことがあります。

法律だけを見る人。

税務だけを見る人。

経営だけを見る人。

それぞれの専門家は、それぞれの場所から正しいことを言います。

しかし依頼者が直面している現実は、一つです。

実際に必要になるのは、

法律上どうか

税務上どうか

経営上どうか

を個別に知ることではなく、

その状況で何を優先し、どの方向へ進むかを決めることです。

 

AIの普及によって、知識や情報は以前よりはるかに手に入りやすくなりました。

法律情報も、経営情報も、専門的な解説も検索すれば得られます。

しかし情報が増えるほど、

何を見るか

何を見ないか

何を優先するか

という判断はむしろ難しくなります。

 

私は最近、

「専門家不足ではなく、判断者不足」

ということを考えることがあります。

専門家はいます。

情報もあります。

AIもあります。

それでも最後に残るのは、

局面をどう見るか

という問題です。

 

長く実務を続けていると、法律問題を扱っているようで、実は判断の問題を扱っていることがあります。

契約書を作っているようで、実は将来の損失配分を決めていることがあります。

労働問題を扱っているようで、実は会社の将来を決めていることがあります。

 

『天国と地獄』も、

『素晴らしき新世界』も、

表面上は異なる物語です。

しかし私には、

「人は何を見て判断するのか」

という共通の問いを描いているように見えます。

そしてAI時代になっても、最後に残るのはその部分なのだろうと思います。

 

当事務所では、
目の前の法的正解だけではなく、
初動・情報整理・損失配分・将来維持可能性を含めた現実判断を重視しています。

 

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前田 尚一(まえだ しょういち)
弁護士として30年以上の経験と実績を有し、これまでに多様な訴訟に携わってまいりました。顧問弁護士としては、常時30社を超える企業のサポートを直接担当しております。
依頼者一人ひとりの本当の「勝ち」を見極めることにこだわり、長年の経験と実践に基づく独自の強みを最大限に活かせる、少数精鋭の体制づくりに注力しています。特に、表面に見えない企業間の力学や交渉の心理的駆け引きといった実務経験は豊富です。 北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校、北海道大学法学部卒業。

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